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マッチ売りの少女をイメージしたキャラクター 透過素材 表情差分





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〔キャラクター名 マドレーヌ〕
不気味な青い炎で燃えるマッチを持っている少女。

寒い地方の街で彼女が目撃されることが多く、どこからともなく現れて街角でマッチを配っているらしい。

そのマッチを擦ると青い炎が点火され、この青く冷たい炎を浴びた人間は「悲しみ」「怒り」などのネガティブな感情に支配されてしまい感情を制御できなくなってしまい、ときには争いを招いてしまう事すらあり、寒い冬の日をさらにネガティブなものにしていく…。


好き:マッチの炎、冷たい場所

嫌い:家族

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マッチ売りの少女「マドレーヌ」は寒い冬の日の年の瀬、降り積もる雪の中の街で手提げ籠いっぱいのマッチを売っていた。

しかし、マッチだけでは一瞬だけしか暖を取ることができず、そもそも家に帰れば他に暖を取る手段などたくさんあるのでマドレーヌの売るマッチに皆見向きもしなかった。

そのことをマドレーヌも分かっていた。
「これだけ雪が吹雪いていればマッチで火を起こすことすら難しいし、買う人なんていない…」


それでも

「マッチ買いませんか?」と時折前を通る人々に声をかけるマドレーヌだったが、あしらわれたり寒い帰路ので見ず知らずの少女に呼び止められることに怒りを感じてマドレーヌを突き飛ばす者もいた。


マドレーヌがここまでしてマッチを売ろうとしているのには理由があり、両親から「マッチを統べて売るまで買ってくるな」と言われて家を放り出されたからである。

同じことが前にもあった、彼女の売るマッチは少し割高だったが、その時期は冬の始まりの頃で今後に備えてマッチを購入していく人や少女を哀れんで購入する者も多く現れて無事マッチを売り切って彼女は家に帰ることができ、マドレーヌのポケットには客がこっそり入れたと思われるチップもそれなりに入っておりmいつもは厳しい両親からも褒めてもらうことができた。




でも今回はそうもいかない。

徐々に街路から人気が無くなっていき、民家に暖かい光が灯っていく。

「マッチを売り切っていないけど自分も帰ろう…」

そう思ってマドレーヌも自宅のドアの前に来るがドアノブに手を掛けたときに息詰まる。


このまま帰ったら父親と母親に怒られる…!


マドレーヌの両親はマドレーヌに暴力を振るうのだ。

ドアの前で考えているマドレーヌの耳に両親と兄の声が聞こえてくる。


談笑しながら晩御飯を食べている声だ…。


自分がいないというのにあんなに楽しそうに笑っている…。

自分が苦しみながらマッチを売っているのに暖かい場所で温かいものを食べている…。


そのテーブルにマドレーヌの晩御飯は準備されていない、いやそもそも椅子すらも準備されていない。

「食べ物がない」「椅子がない」それはいつもの事だったが、改めて見るその光景に体が冷え切っていたマドレーヌの「心」すらも完全に冷え切ってしまった。



降りしきる雪の中マドレーヌは自宅を後にした。

もはや街に歩いているのは自分だけだった。

マドレーヌはいつの間にか雪の上で倒れてしまっていた。

体が冷えすぎて体が動かなくなっていたのだ。

暖を取るためにマドレーヌは売り物であるマッチを使用することにする。



が、体が動かずマッチすら擦ることができない。

年の瀬で周りの民家から笑い声やおいしそうな食べ物の香りが漂ってくる中、マドレーヌの気は遠のいていき、やがて息絶えた。

倒れた少女の体を包んでくれたのは、家族の暖かさではなく、美味しい食事の香りでもなく、マッチの炎でもなく、何も知らず降り注ぐ白い雪だけだった。

雪の中で永遠の眠りにつく彼女の耳には対極的に幸せな時間を送る、楽しい時間を過ごす人々の声が無慈悲に届いてきた、

何度も。

何度も。










雪も降り止み、暖かくなってきた春の事。
徐々に溶け始めていた雪の中から少女の遺体が見つかった。

雪の中で眠っていたからか、その遺体はまるで死して間もないほどきれいな姿だった。

彼女の体と共に眠っていたのは大量のマッチのみで身元が確認できるようなものはななく、しばらくは安置所に置かれることになった。

しかし、いつの間にか安置所から姿を消しており

「きっと誰かが墓を作ってやったんだろう」と皆がそう思っていた。





そんな悲しい事件と同じ頃、街でマッチを配る少女の噂が町で広がる。

マッチを売る者が現れるのは特別珍しいことではないが、なんでもその少女は無料でマッチをくれるらしい。


その少女を不気味がる者もいたが「無料でもらえるのなら」と貰っていく者も稀にいた。


そのマッチが雪の中で死んだ少女の「悲しみ」「怒り」「恨み」「妬み」が込められた怨炎のマッチだとも知らずに。



そのマッチを擦れば、少女の悲しみを分かち合うことができる。


彼女の感じた冷たさを分かち合うことができる。


体に感じる冷たさだけでなく、心に感じる冷たさも…。














「分かち合ったところで、私の恨みが消えることは無いけどね…」



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