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電脳巨人 透過素材 2カラー


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〔キャラクター名 ログ・コンダクター〕

電脳世界に存在する、巨人のような姿の電子生命体。
あらゆるデータの残骸の集合体で身の回りのものを貪欲に吸収することで、さらにその体を大きく形成していく。

その吸収方法は手で鷲掴みにして口へ運んで咀嚼するという非常に「人」らしいもの。

巨体でありながらワープ能力なども有しており電脳世界に迷い込んだ者にとっての脅威となる。

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「ログ・コンダクター」それはDr.フジヤマがプログラミングしたイジゲンサーバーの核ともいえるデータ。

莫大な量のデータを圧縮して作られたその姿はまるで黒い球体のように見えるという。
そのプログラムはイジゲンサーバーにログインした者からは見えることがない場所に安置されており、大きなバグでも発生しない限りゲームのプレイヤーが目にすることは無い。



話は変わって、イジゲンサーバーの開発者であったDr.フジヤマが自分の体を使ってイジゲンサーバーのリリースに向けた最終チェックをしていた頃。

なんらかの事故が発生し、イジゲンサーバーにログインした状態からログアウトできなくなってしまう。
一定時間以内に現実に戻れなければ現実の体にとって危機的な状況になるため、何とかしてログアウト以外の方法でサーバー内の仮想空間から抜け出すための方法を考える。

サーバー内の仮想空間へログインしたらまずは都市のような雰囲気の「エントランス」と呼ばれるエリアにスポーンする。

フジヤマもこのエントランスのエリアにいた。
本来であれば「ログアウトしたいと念じる」「フィールド内の特定のオブジェクトに触れる」などの方法でログアウトすることができるが、現在はなぜかそれができない状態になっている。

街を歩くNPCの姿も、本来のキャラクターの姿から大きくかけ離れた電子体の姿になってしまっていた。
平常時であればエントランスエリアの外に見えるゲームをプレイするためのエリアもどこまでも続く黒い空間への様変わりしている。

開発者であるフジヤマにはその原因がすべて分かった。

仮想空間のほとんどの地形や人物オブジェクトは全てイジゲンサーバーの核である「ログ・コンダクター」内のデータを参照して描画されている。

エントランスエリアの地形は万が一今回のような事態が発生したときのためにプレイヤーが虚無の空間に投げ出されてしまわないように同エリア内にデータが格納されていたため、辛うじてそのままの状態で残っている。

NPCのAIや人格はコンダクターの莫大なデータをもとに形成されている。
さらに、本来エントランスエリアの外には「RPG」「STG」などのゲームが遊べるエリアが並んでいたのだが、それらのエリアは描画すらされていない状態になっている。
そのエリアはコンダクター内のプログラムを参照しているため、コンダクターに何らかきっかけでエラーが発生してしまえばこのような状況になってしまうのだ。


エラーが発生してこの状況になっているのであれば、修正すればいいだけの事。
フジヤマは至って冷静だった。

フジヤマ自身しかアクセス方法を知らない「ログ・エリア」へ向かう。
アクセス方法はいたって簡単だ。

デバッグ用に設定している合言葉を唱えるだけである。
合言葉を唱えればすぐさま行きたいエリアへワープすることができる。

もちろん、この合言葉をプレイヤー全員が使えてしまえばゲームにならないため、生態認証により登録したフジヤマ以外には使えない。


「いつか、帰る場所へ!導け!」

合言葉を唱えるとエントランスエリアにいたフジヤマの姿は光になって消えた。




フジヤマが現れた場所はマンションの一室のような小さな部屋だった。

窓から見える外の景色は電柱に遮られてとても良い景色とは言えない。

足元には本やゲーム機が散らばっていて歩きにくい。

部屋から出て細い通路を少し歩くと、ドアが現れた。

木で出来た普通のドアだ。

フジヤマはドアノブに手をかけて扉を開いた。


現れたのは、リビングのような部屋。




そこにいたのは


若かりし頃のフジヤマの妻。

若かりし頃のフジヤマの子供たち。

コンダクターの不具合の影響か顔や体の一部のテクスチャが剥がれた状態になっていて見るに堪えない。


そんな家族がテーブルを囲んで食事をしている。

ひとつだけ空いた席の前にはご飯が盛られたお椀と質素なおかずが置かれている。
こちらもテクスチャが剥がれており、とても美味しそうには見えない。



空いた席の椅子を引き、フジヤマは腰かけた。




するとテーブルの上にイジゲンサーバーの核である大玉のスイカのようなサイズの球体「ログ・コンダクター」現れた。


コンダクターの半分以上のデータは強制的に削除されており、イジゲンサーバーのシステムの半分は使えない状態になっていた。

その使えなくなったシステムの中に「ログアウト」のシステムもあったのだ。
データを調べると現在も進行形でデータの削除が進んでいる。

本来ならばコンダクターにエラーや不具合が発生すればプレイヤーは強制的にログアウトさせられるようになっているのだが、今回はそうもなってない。

やはり、この不具合は人為的に起こされたものだろう。



仮想空間の時間にしてあと20分ほどでデータが完全に削除されるだろう。

外部からデータの削除を止めることなどいともたやすいことだが、プレイヤーの身となっている姿ではそうもいかない。

ゲーム内にログインしている状態でゲームデータが消えたらどうなるのか?

それはフジヤマ自身にも分からなかった。

頭を抱えて悩んでいる内に、テーブルを囲んでいた家族の姿も姿の判別がつかない完全な電子体の姿になってしまっていた。



フジヤマは「自分自身が主人公になれるゲーム」を作るために、イジゲンサーバーの開発をスタートした。

表向きでは「大好きなRPGの主人公になってみたい」ということを開発のきっかけだと発表していたが、それはフジヤマにとって小さな目的に過ぎなかった。

本当の目的はイジゲンサーバー内の仮想空間でもう一度家族との生活をやり直すことだった。

ゲーム開発に夢中になりすぎて構うことができなかった家族。
現実では愛想を尽かされ、息子一人を除いてどこかへ行ってしまった。

金こそ無かったが、毎日家族で食卓を囲んでいたあの頃へ戻りたい。

現実で取り返せないものをゲームの中で取り返したい。


それがゲーム作りにしか夢中になれなくなってしまったフジヤマの目的だった。


時間経過とともに、周りで食事をしていた家族の姿も消えてゆく。



フジヤマは一つの可能性に賭けた。

「コンダクターを破壊する」

一度、イジゲンサーバーのシステムを破壊するのだ。

もしかしたらそれがきっかけで現実世界に戻れるかもしれない。


破壊する方法、それは物理的な衝撃を与えることだ。

フジヤマは拳を握り込み、コンダクターに向けて打ち込んだ。


脆い岩が砕ける感触。

玩具のブロックで作った緻密なオブジェを殴りつけたようなそんな感触がした。

それと同時に、コンダクター内の膨大な量のデータがフジヤマの腕を伝って流れ込んできた。


そして、コンダクター内のデータ削除はストップした。



コンダクターにはエラーや破損したデータを自動で修復する機能がついていた。

さらにコンダクターには新たな機能が備わっていた。



「人工知能」ではなく「人間の頭脳」である。



体を治すには何かを摂取する必要がある。

何かとは何か?


コンダクターはいつの間にかついていた腕で辺りに散らばっていたデータの残骸を掴んで口へ運んだ。


まだまだ足りない。

失った膨大なデータはこれしきでは取り戻すことができない。


もっと、もっと欲しい。















イジゲンサーバーの核「ログ・コンダクター」は不完全な人の姿となって生き続ける


失った体を治すため虚空になりつつある電脳世界を糧を求めて彷徨う。



すべては失った過去……家族…。

イジゲンサーバー完成のために。




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