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【怪異ネットワーク】一方通行の怪

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さくらこ

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一方通行の怪


部屋主 ショーヒー

今日は俺が見た化け物の話をするぜ

ショーヒーさん、よろしくお願いします

おう!

もうすぐ他の方も来ると思います

ほりみちこ じゃすてぃすまん きさらむが入室しました

こんにちは

きたぞ

きさらむです、宜しくお願いします

じゃ、めんどくさい前置きなんて無しにして、早速本題を話していくぜ

俺が見た、あの化け物のことをな

たのしみです

怖そうですけど楽しみです

はやくして

そう急かすなよ、今準備してるからよ

時間制限などはありませんから、ゆっくりお話しくださいね

よし、まとまったぜ

あれは先月の話だ
親父が新しい車を買って、試し乗りがてらにいろいろな場所に行ってたんだよ

どんな車なの?

ああ、ミニバンの新車だ
色は黒でなかなか厳ついヤツだったぜ

よくわかんないけどいいなー

「だった」というのが気になります…

車の話とかいいから
どうせ父親が買った車だろ、自慢するな

じゃすてぃすまんさん、棘のある言葉を使うのはやめましょう

ああ、親父が買った車だぜ
休日になるたびに、親父が運転する車の助手席に俺が乗って出かけてたんだ

近場から県外まで、色々な場所に行ったんだ
整備されていないオフロードも走れるか試すためにわざと走りにくい場所を選んで走ったりもしたぜ

走り心地はどうだったの

車の走り心地か?
最新の車だけあって、普通の道路はもちろんのこと、砂利道でもいい感じに走れてたぜ

その旅先で怪異と遭遇したのですか?

いや、ヤツと出会ったのは割と近所の方だった

県外への旅を終えて、自宅付近まで帰ってきたとき、まだ時間があったんで路地裏みたいな狭い道での走りも試してみようってことになったんだ

で?

狭いところって運転しにくいんですよね

お父さんが言ってました

ああ、親父もミニバンに乗るのは初めてだったらしくてな、練習したかったのかもしれねぇ

丁度信号待ちだった交差点を左に曲がると、馴染み無い住宅街に繋がっててな、そこを走ってみることにしたんだ

左折すると見えたのは一方通行の標識

やじるしのやつだ

そう、青地に白い矢印が描かれた標識だ

その標識があるってことは、一方通行
同じ道からは帰ってこれないということだ

は?じゃあ閉じ込められるじゃん
そんなとこ行くなよ

いやいや、この標識があるところは、道なりに進んでいれば大抵は別の道から大きな道に出られるようになっているんだ

一方通行の標識に従って進んで閉じ込められたなんて話、聞いたことないぞ

それで?

道が入り組んでいる住宅街とかはこの標識が多いですよね

まあ、親父は練習のつもりでそこに来たからな

道を進むにつれて住宅の密集度は上がっていったように感じた
それに、どれも似たような住宅ばかり同じ景色が続いているように見えた

いつ化け物の話始まるんだよ?

道なりに進んでいると、分かれ道が現れた
片方の道には、また一方通行の標識が
もう片方の道には進入禁止の標識が建っていた

標識の話なんかいいんだよ

じゃすてぃすまん は強制退出しました

粗暴な発言が目立ったため、じゃすてぃすまんさんには退出していただきました

けんかはだめだぞ

管理人さんありがとよ

話を戻すが、きさらむが言ったとおり、住宅街には私道や行き止まりの道も混じっていることも多いから、こんな感じの標識が複数あるのは別に珍しい事じゃない

俺たちは車に乗っている以上、その標識に従って進むしかねぇんだ

迷路みたいだね

ああ、まさに迷路だ

標識に従って進むと、また同じ標識があった
「一方通行」と「進入禁止」

一方通行の標識に従って進む
また例の2つの標識が出てくる

それの繰り返しだ
周りの景色も変わらねぇし、流石に嫌になってくる

来た道は一方通行だったので、引き返すこともできないんですね…

そうだ、親父はひたすら標識に従って進んだ

カーナビは使えなかったの?

俺たちは住宅街にいたはずだがカーナビには何もない場所として表示されていた

その時はカーナビに地図が記録されていないだけだと思ったが、今思うとそれは間違いだったんだろうな

既に10本以上の一方通行の標識を見た頃、親父はとうとう痺れを切らした
車を降りた親父は住民に道を聞こうと近くの民家のインターホンを鳴らした

が、誰も出てこない
数件の民家のインターホンを鳴らしたが誰も出てこなかった
休日の昼だぜ?誰も出ないなんてことあるかよ

そんな親父の様子を見ていた俺はあることに気付いた

なんだー

この住宅街、これだけ家がひしめいているのに車が1台も無い

自動車だけじゃねぇ、自転車すら見当たらなかった
これだけ人が住んでいる場所でそんなことあり得るのか?

都会なら、地下に駐車場があるのでは?

都会でも皆が皆、地下駐車場に車を止めている訳じゃねぇぞ

そうなんですか?

そもそも俺が住んでる場所、別に都会って言えるような場所じゃないしな

洗濯物を1つも干してなかったり、これだけの距離を走っているのに誰一人歩行者を見かけなかったし…
とにかく、そこの住宅街は明らかに変な感じがしたんだ

親父が愚痴を吐きながら車に戻ってきた
仕方ないから、また標識通りに走ることになった

ガソリンはだいじょうぶ?

旅の帰りだったからな、ガソリンもそれなりに減っていたが、燃費のいい車だったんであまり気にならなかったな

ガソリン切れっていう結末はないから安心してくれ

はーい

一方通行の標識の道はまだまだ続いた

何十本目かの一方通行の標識の前で、親父は車を停めて言った

「この標識、嘘をついているんじゃないか?」

親父は、この辺に住んでいる奴が悪戯で標識を建てて、何度も同じ場所を走らそうとしているっていう考えに至ったんだ

流石にそれは無いかと

普通に考えれば、そんなことありえないということは分かるよ

だが、変わらない景色とこれだけの数の一方通行標識を見せられると考えも狂ってくるってもんだ

内心俺も、一方通行の標識と進入禁止の標識が入れ替わってるんじゃないかと本気で疑っていた

空は既に暗くなっていた
気が動転している親父は、進入禁止の道へ車を走らせようとした


その瞬間…

「ドーン」という轟音と共に、屋根に穴を開け、車の中に何かが入ってきた

一体何が!?

青白く、不気味にうごめく何か
その時はそれが何かのかは分からなかった

「とにかくヤバイ」
俺はそう思った、親父もきっとそう思っていただろう
親父はこれから殺されるっていうような表情で、進入禁止の道に車を走らせた

その道はかなり狭かった
道の両脇がブロック塀に囲まれていて、ギリギリそのミニバンが通れるほどの幅しかなかった

「ガガガッ」「ギギギッ」
親父も気が動転して上手く運転できていないのか、車体がブロック塀に擦れて削れる嫌な音が鳴り響く

買ったばかりの車を擦るってのはなかなか精神的に来るもんがある

くるまがこわれるー!!

俺はふとルームミラーを見た

なにが見えたの?

車の後ろには四つん這いのよく分かんねぇ化け物がいた

車には轟音と共に降ってきた何かも刺さったままだ
訳の分からない状態に、頭が狂いそうになる

親父もあの化け物から逃げるために必死に車を走らせているんだ
そのときになってそれが分かった

今度はルームミラーじゃなく、振り向いて自分の目でソレを確認してみた

そこには頭がとがった青白い生き物がいた
第一印象は海にいるあの「イカ」に見えたが、よーく見てみると尻尾あって、その動きも見覚えがある感じがした

見覚えがある?身近な生き物なんですか?

トカゲだ
トカゲに似ていた

トカゲ、トカゲってそんな怖かったですか?

いや、形や動きなんかがトカゲに似ているというだけで、その生物がトカゲという訳じゃないぞ
めちゃくちゃデカかったし

そして、振り向いた時に、車の屋根から刺さっているのが何なのかもよく分かった

なんだったの?

矢印だ
白い矢印のようなものが車の屋根を貫通して車の中まで刺さってたんだ

その矢印の出元を目で追うと、例の生物の口に繋がっていた
多分だが、あの矢印のような物体はあの生物の舌だと思う

そのとき、ドンッという大きな衝撃が来たと思うと車の右後輪から異音がした
俺は覚えていた、親父が工事現場近くを走っていた時に、落ちていた釘を踏んでしまった時に同じような音がし始めたことを

タイヤから空気が抜ける音が異音の正体だ

つまりパンクしたということだ

タイヤやパンクしたことで車の進行方向は大きく傾いて、ヘッドライトをブロック塀に擦りながら走る音が聞こえた

親父はそれでも血眼で車を運転している、止まれば化け物に喰われるかもしれないからな

両のサイドミラーもいつの間にか壁にぶつけて吹き飛んでいた
後ろからは化け物が足を休めずに追ってきている

そのとき、親父が突然急ブレーキをかけた

車は急停止する、だが化け物は猛スピードで追ってきている

やばいよやばいよ

次の瞬間、化け物はリアガラスにぶつかった
化け物の尖った頭がリアガラスに突き刺さって車内にガラスの破片が散らばった

化け物は首を振ってもがいている
それを見た親父は車を急発進させた

幸い化け物は何もできない状態になっている、リアガラスから抜け出されるまではな

親父がこれを狙って急ブレーキをかけたのかは分からないが、今のうちに全速力で道を進んだ

長い長い、本当に長かったこの道にも、ようやく終わりが見えた

気が付くと、俺たちは放心状態になっていた

助かったのですか?

自分たちのよく知っている道で、俺たちの車は止まっていた

親父もしばらくは喋らなかった
俺が気を失っている間に親父が必死で車を走らせてくれたんだろう

たすかったんだ

車を降りてみると、車体には想像以上に傷がついていた
というか、エンジンにも何かが突き刺さった後があって廃車寸前の状態だった

修理できるかもわからねーが、とりあえずレッカーで車屋の修理場に運んでもらった

せっかくの新車が…

住宅街の壁に車を擦ってるから物損事故として警察に届け出が必要でよ、後日親父が警察署に出向いたんだが「そんな住宅街は無い」って返されてよ、現場に行こうとしても例の住宅街そのものがなくなってたんだ

最終的に車は修理不可だから廃車だ
何も壊していないということになったから弁償代とかは無いが、ローンで買った車だっただけにローンだけがそのまま残っちまったって結果だ

あの化け物の正体は分からないままだし、もしかしたら悪夢でも見てたのかもしれないな
でも、そういう訳の分からない存在のことを怪異って呼ぶんだろ

俺の話は以上だ
最後まで聞いてくれてサンキュー

化け物につかまっていたらどうなっていたんでしょうか…
とにかくショーヒーさんの命が助かってよかったです

いきてるってすばらしい

ショーヒーさん、貴重なお話、ありがとうございました

この部屋は閉じられました

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途仮下(とかげ)

住宅街のような風貌の巣を作る、蜥蜴のような姿をした怪異。
中型のトラックほどの大きさで全身に矢印のような突起物が生えている。

この怪異の作る巣は数十kmにまで及ぶほど巨大で、現世には存在しない場所であるため、カーナビなどに映るはずもない。
途仮下が腹を空かすと公道と繋がり、獲物を引き込む。

巣の中にはいくつもの標識があり、そのなかの「一方通行」の標識に従って進んでいる限りは、姿を消して追跡するだけで、襲いかかってくることはない。
標識通りに進んでいると無事に巣の出口までたどり着けるので交通法を守っていれば、この怪異に遭遇するこはない。

しかし一度、進入禁止のエリアに入ると姿を現して捕食しようとしてくる。
喉の奥から生える舌のような突起を叩きつけたり突き刺したりして弱らせてから獲物を食べる。
腹が満たされると、公道と巣を切り離し、巣作りに集中する。

この怪異に食べられたものは、腹の中で標識に変えられる。
途仮下はこの標識を使って、さらに巣を大きく拡張するのだ。


もしあなたが一方通行の標識が連なる住宅街に迷い込んだのなら、ただ標識通りに進んでいればいい。

さくらこ




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