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【怪異ネットワーク】咎の大樹の怪

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<span style="color:#ffffff" class="tadv-color">さくらこ</span>
さくらこ

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咎の大樹の怪


部屋主 さくらこ

皆さんの話をたくさん聞かせていただきましたから、今回は私が怪異のお話をさせてもらいますね

パステルプルー ハルヒコ トラ子が入室しました

よろしくお願いします

よろしく

楽しみ

私の名前が「さくらこ」なので、桜の木にちなんだお話ですよ

桜の木に関係するお話か…どんな内容なんだろう

桜の木って言ったら、恋愛絡みの感じがするな

それは聞いてからのお楽しみです…
それでは早速…

それでは…

大正の時代、とある町のはずれの空き地に桜の木が1本ありました

その桜の木は何の変哲もありません、他の桜の木と同じように春には満開の花を咲かせてくれるのです

強いて特徴を上げるのなら、それなりに樹齢を重ねていた大樹であったということでしょうか

いまのところ、怪異の雰囲気はまるで感じさせないな

まだ始まったばかりだぞ

ある日、その桜の木のある空き地に町長が現れました

町長はとある施設を作るための空き地を探していて、桜の木のある場所にたどり着いたのです

とある施設って?公園とかかな?

窓の外から桜の木が見えるレストランかもよ

一体どんな施設を立てるつもりなんだ

その施設とは罪人を処刑するための場所…「処刑場」です

そんな!公園の方がいいって!

その町の町長はかなり規律に厳しく、罪人を見つけるとすぐに磔刑にしていました
その磔刑の為の場所として桜の木を選んだのです

どうしてわざわざ桜の木の近くなんて選んだんだ?
昔の時代ならもっと空き地とかたくさんあっただろ

てか、建物を建てるんじゃなくて、木そのものを処刑場にするのかよ…

その桜の木が丁度良かったんですよ

丁度良かった…というと?

まず、罪人を木に磔にすれば処刑の準備の手間が省けます

次に、その桜の気には大きな洞があり、息絶えた受刑者を放り込むのにちょうど良かったんです

「洞」ってなんですか?

洞とは、木に空いている穴のことですよ
その桜の木の洞は土の中まで繋がっていて底が見えないほどに深かったんです

洞って、大抵は浅いか、深くても落ち葉とか土で塞がってることが多いよね
底が見えないってよっぽどだよ

洞の中に死体を放り込むだなんて、町長も恐ろしいことを考えるよな

町長がその桜の木を見つけてから数日が経ち、ある受刑者が執行人に連れられて桜の木の前に現れました

続いて、町長が野次馬たちを連れて現れました
既に、受刑者は桜の木に磔にされており、野次馬たちの見せしめにされています

悪いことをした人とはいえ、これは酷いよな

受刑者は磔にされたまま餓死しました
数日後に訪れた処刑人が、受刑者を死んでいることを確認すると桜の木の洞の中に投げ込みました

うう…、こんなことに使われる桜の木も可哀想だよ

それから10年以上が経ちました
例の桜の木で既に先ほどと同じ手段で100人以上が処刑されました

残酷な処刑法ではありましたが、見せしめとしての効果は高かったようで、町での犯罪や争いは以前と比べて明らかに減っていました

10年以上の時は桜の木も成長させ、大樹が咲かせる満開の花を見ようと、春には大勢の花見客で賑わいました

皆、その桜の木が処刑場だってことを知って来ているのかな…

そんなある日、町長が病で急死しました

悪いことをしていたバチが当たったんだよ

新たな町長は罪人であれど人を殺すことはよく思っておらず、前町長が行っていた罪人の処刑は行わず、罪人の犯した罪に応じた重さの禁固刑を科しました

まあ、それが普通だよな

それから、町では平和な日々が続きました

よかった…桜の木はどうなったのかな?

新たな町長になってから、桜の木は元気を失っていました
夏に見せる葉は萎れており、春になっても、ほとんど花を咲かせなかったのです

どうして桜の木の元気が無くなっちゃたんだろ

もう何年も、花を咲かせてきたんだろ
寿命じゃないのか?

桜の木は、やがて完全に花を咲かせなくなりました
春を過ぎても葉を付けることも無く、枯れ木同然になってしまったのです

やっぱり寿命なのかな
処刑に使われて傷がついたりしたのも、よくなかったのかも

それからまた数年の時が経ち、町の皆はその桜の木のことなど忘れてしまっていました

おいおい、このままじゃ怪異が登場しないまま終わってしまうぞ

ある夏の日の夜、一人の少年が例の桜の周辺に遊びに来ていました

枯れ木は昆虫の住処になっていることも多く、少年は虫を探すために桜の木を調べに来たのです

なーんか嫌な予感する…

少年は桜の木に大きな洞があることに気付きます
「この中に虫がいるかも」

少年はそう思って、洞の中を覗き込みました

よく考えたら、洞の底には100人以上の罪人の骨があるんだよな…

少年くん危ないよ!

洞の中は真っ暗で何も見えませんでした、無理もありません、ただでさえ外が暗いのですから

「身を乗り出しすぎると落ちてしまう」
そう感じた少年は乗り出した身を戻しました

少年ナイス!

少年が桜の木の捜索を諦めて振り向こうとしたとき、何かが少年の背中を押し、そのまま桜の木の洞の中へ押し込みました

せっかく助かったのに…

誰がそんなことしやがったんだ

その後、少年の姿を見た者はいませんでした
洞の中に落ちた少年がどうなったのかも分かりません

助からなかったのかよ…誰が少年を洞の中に落としたんだ…

少年が行方不明になった次の年の春
例の桜の木は少しだけ花を咲かせていました

桜の木、枯れたんじゃなかったんだな

何年か休憩して元気を取り戻したのかな

その春…「大木が咲かせた微々たる桜の花もそれはそれで風情がある」…と老夫婦が例の桜の木の下で花見をしていました

老夫婦は持ってきたお弁当を食べながら酒を飲んでいました
数時間ほどして、老爺が酒の酔いを冷ますために桜の木にもたれかかっていました
老婆は「夜に迎えに来る」と言って先に家に帰り、木の下には老爺だけがいました

老爺は一人では歩けないほどに泥酔しており、意識がはっきりするようになる頃には既に辺りは暗くなっており、足元もろくに見えません

爺さん大丈夫なのかよ

老爺は桜の木の幹に体重を預けて立ち上がろうとします

何とか立ち上がった老爺は背後で吐息を感じました

お!お婆さんが迎えに来てくれたんだな

その吐息は人のものではありません

じゃあ…犬?…もしかして熊?

吐息の主は桜の木です

木が息をするってどういうことだよ…

異様な吐息を感じた老爺は異変に気付き、木の幹の傍を急いで離れようとしました
足元が見えず、何度も何かに躓いて転びましたが、なんとか息を感じない距離まで離れることができました

よくわからないけど爺さん逃げろ!

老爺は「酔いが残っているせいで、変な幻覚を見たんだ」そう思っていました…そう信じたかったんです

老爺は「木が息を吐くはずなどない」そんなことを考えながら、桜の木の方を振り向きました

老爺の目の先には満開の花を咲かせた桜の木がありました

え?この桜の木は花を少ししか咲かせてないんじゃなかったの?

爺さんが眠っている数時間の間に花を咲かせたってことか?

老爺はしばらく月夜に照らされている満開の桜の花を見上げて眺めていました

「この桜も酔いのせいで見ている幻覚なのだろうか…いや、幻覚でも構わない、この光景を目に焼き付けていたい…」

なんかいい感じの話になってきてないか?

桜の花の美しさを堪能した老爺は見上げた顔を元の高さに戻しました


そのとき、桜の木と目が合いました

あれれ?桜の木に目なんてあったっけ?………いや、無いって!

え?桜の木にも目はありますよ
こんな感じで…

🌸

…頭の中に変なビジョンが浮かんできたんだけど…?

俺もだ…

桜の木って目があったんだな

老爺が桜の花に見とれている間も、桜の顔はずっと息を漏らしながら老爺の方を見ていたのです

ど、どうして、桜の木はそんな必死で爺さんの方を見てるんだよ?

無論、食べるためですよ
人間だって、お腹が空いて仕方ない時に、ごちそうを目の前にすれば落ち着いていられなくなるでしょう?

桜の木はお爺さんを食べようとしているの?
なら、どうして寝ている間に食べなかったの?

そうだ!今だってハアハアしている暇があったら齧りつけばいいだろ!

桜の木…その怪異の名は「咎桜(とがざくら)」
人の肉の味を知った桜の木、それに磔にされた罪人たちの苦しみや飢餓の怨念が宿り、怪異となったのです

咎桜には見えていました
すぐそこの道を灯りを持った老婆が歩いてきているのを…

爺さんと婆さん…同時に喰っちまうつもりなのかよ

そうです、この状況までに爺さんを食べてしまっていたら、桜の木の下に姿が無い爺さんと入れ違いになったと思って帰ってしまう可能性もありますからね

桜の木なのにそんなことまで考えていたのか!?

はい、咎桜は前町長の命による磔刑が無くなってからというもの、餌を与えられずにずっと飢餓に苦しんできましたから、せっかく2匹も餌を食べれるチャンスがあるんですからそれを逃すようなことはしませんよ

洞に落ちてしまった少年も喰われたってことなのか…

爺さん逃げて!婆さん来ちゃダメ!

そうだ!爺さん早く逃げろ!婆さんに桜の木のことを知らせるんだ!

老爺はもう逃げられませんよ

なぜだ?まだ酔いが残ってるからか?
化け物を前にしたら酔いなんて冷めてるだろ!

確かに酔いは冷めていたかもしれませんね、でも老爺は既に咎桜の腕で絞殺されていましたから、動けませんよ

腕?絞殺?

まるで意味が分からんぞ!

老婆には、ただ桜の木の下で爺さんが寝ているようにしか見えなかったのでしょう
その様子を見た老婆は老爺の遺体の元に駆け寄ります

老婆が咎桜の手が届く範囲に入ったとき、咎桜は地中に隠していた手で老婆を掴みかかり、既に息絶えていた老爺の遺体と共に口…いや、自らの洞の中に押し込みました

🌸

今年は春の内に2人も食べて栄養を補給することができた、咎桜は「来年も花を咲かせることができる」と安堵しました

次の年、その桜は前の年よりも多くの花を咲かせたそうです
花見客も増えたらしいですよ

そして年を重ねる毎に、その桜が咲かせる花の数は増えていきます
人が集まれば、人を喰らうチャンスも増えますから…

…これで私の話は終わりです
皆さん、最後まで聞いてくださってありがとうございました

ね、ねぇ…その、咎桜って令和になった今もどこかで咲いてるの?
あたしの住んでいる家の近くに大きな桜の木があるんだけど…まさか…ね

何を言っているんですか、トラ子さん
今回の話は私の作り話ですよ

そうだ
今回の管理人さんの話は大正時代の話だぞ
仮にそんな桜の木があったってとっくに枯れてるだろ

もしかして…もしかしてですけど…その桜の木が人間になって生きているとかは…ありませんよね?

パステルプルーさん、その質問はどういう意味ですか?

いや、何でもないんです、変なこと言ってごめんなさい
怖いけど楽しいお話でした

パステルプルーさん、もしかして私が咎桜の生まれ変わりや転生して生まれた怪異だとでも言いたいのですか?

確かに…作り話とは言え、まるで当事者のような語り方をしてたからな
俺も少々疑問にはなっていた

やはり、この怪異ネットワークを見に来ている以上、皆さん考察や疑いが好きなのですね

パステルプルーさんの言う通り、私が今は枯れてしまった咎桜の生まれ変わりですよ
「さくらこ」という名前を名乗っていますが、本名は「咎野 桜子」です

嘘!?なんとなくで言ったのに…

でも、あなたたちには私の正体を知られてしまいましたから、ここで消えてもらわないといけませんね

まって、そんなつもりじゃなかったんです

自分から白状したんだろうが!!

ちょ、なんであたしまで?

…消えてもらう




















まあ、嘘ですけどね

ズコーッ!

完全に騙された

あぶねー、警察に電話するところだった

もし、私が怪異だったとして、自分から白状する訳がないじゃないですか
皆さんピュアで面白いのでからかってしまいました

冷静に考えたらそうだな

たしかに

もぉー!

それにしても、話手がいなくなってしまったので、しばらくは「怪異ネットワーク」はお休みですね

そうか、これでメンバーは全員話したもんな

仕方ない、しばらくは過去の部屋のチャットでも見て時間を潰すか

また、新しいメンバーを募集するんですか?

さあ…私にも分かりません
それはこれを見ている人の期待次第ですね

またどこかで会えるといいですね

この部屋は閉じられました

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咎桜(とがざくら)

人の肉と血の味を覚えた桜の木に磔刑によって死んだ者の怨念と飢餓の苦しみなどの混沌とした意思が宿って生まれた怪異。

複数の洞があり、並んだ洞はどことなく人の頭蓋のような形状になっている。
下部にある口のような部分にあたる最も大きな洞は地中と繋がっており、この洞に生物を取り込むことで食虫植物のように栄養を補給する。
獲物を捕食する際には地中から人間の腕のようなものを出し、掴んだり押したりして口となる洞に運ぶ。

数多の人間の命が宿っているということもあってか、知能は非常に高い。

既に百年以上の時間を生きており、今もどこかに存在している。

日の出ている間は普通の桜の木として生き、夜になると姿を現す。
夜の状態では桜の木の状態と怪異の状態を切り替えることができ、普通の桜の木のように見せかけて、人が近づいてくると怪異の姿に変異して襲うといった芸当も見せる。

なお、私「古井戸 桜子」とは直接的な関係は無い怪異であるので余計な詮索は必要ない。

さくらこ



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