
狂人の刃
処刑された狂人が所持していたという刃物。
武器としての質は低く、所謂「なまくら」である。
しかし、鞘から刃を抜くとその者の精神のリミッターを外させ、相手へ容赦のない攻撃を与えることができる。
攻撃後、すぐに鞘に戻せば悪影響はないが、長時間鞘から外れた状態のこの刃を持ち続けると、敵味方の判別も付かないようになり、その名の通り狂人と化す。
父が冒険者であった頃に武器屋で売られているこれを購入して、既に冒険者をやめた現在まで使い続けている。
父曰く、この武器は常用するのではなく、技を使う瞬間だけ、あるいはすぐに敵を倒し切れる時だけに使うようにしているという。