技術が進歩した遠い大陸から運ばれてきたという音が出る機械。
「チクオンキ」は他にも何台も存在し、心地よい音色を聞かせてくれるが、この機体だけは音色を聞いた者を昏倒させてしまう音色を奏でた。これは眠っているのではなく気を失っている状態になっているのだという。
操作していないのに独りでに音を奏でることもあり、これの購入者はすぐに別の者に売り払ってしまうのだという。
「破壊してもいつの間にか元通りになっていた」との噂もあり、買い手が見つかるまで所持者は定期的に昏倒させられることになる。
不気味な代物だが、昏倒するほどの音色を一度は聞いてみたいものである。