透過素材
水心身のリング
元々は大魔導士が修行のために作った指輪。
液体のようなその指輪に指を通すと、自らの体も液状化する。
大魔導士はこの液状化した状態で激しく流れる川でも自らが流れてしまわないようにして精神修行を行った。
大魔導士が死ぬ間際、この指輪が悪用されないようにと海に投げ捨てたという。
戦闘時には敵からの物理的攻撃をほぼ無力化できるため、場合によっては有用といえるが、こちらからの物理攻撃も弱体化し、魔法によって受ける衝撃が上昇するなどのデメリットも多くある。
溶金のリング
金欲に溺れきった者が、自らの体すらも金にしたいという強い欲を込めて作った指輪。
その性質は「水心身のリング」と似ている部分も多いが、水ではなく溶けた金のように肉体が変異する。
肉体が黄金になったことで目立ちやすくなるため敵に狙われやすくなるが、頑丈なためか物理攻撃にも魔法攻撃にも強い耐性を得ることができる。
反面、重くなり過ぎた体を動かすのは非常に辛いらしい。
これを作った者は自由に動けない苦痛に耐えきれず自ら命を絶とうとしたが、丈夫になってしまった肉体故にそれすらもかなわず、この指輪を作ってしまったことを後悔しながら自らの体が朽ちるのをひたすらに待ったという。
