
降魔の腕
悪魔の力に憧れた人間が悪魔を殺して捥ぎ取ったという腕。
その腕は、力を求める者の腕に成り代わり、半身を悪魔の肉体に変異させて力を与える。
しかし、悪魔の肉体を人間が完全に操ることは難しく、魔の肉体となった半身は損傷と再生を繰り返し、耐えがたい苦痛を受け続ける。
安易に力を得ることは、安易に運命を壊しかねない。
腐敗者の腕
死を恐れた研究者の腕。
自らの腕を実験体にして研究を続けたところ実験は成功し、腐敗と再生を繰り返すことでついに永遠に存在し続ける状態になった。
しかし、それは試験体にし続けた腕の部位のみ。既に研究者は死んだがこの腕だけは存在し続ける。
生者の腕に近づけると、腕の内部から血管のようなものが飛び出し、生者の腕に憑りつく。
この状態になると宿主は自分の意思でこの腕を動かせるようになる。
高い再生力を身に着けることができるが、この腕に必要以上に力を吸い取られるため、倦怠感に悩まされることになる。
