
ガラスの靴
古い館で息絶えていた魔女の亡骸から見つかったという美しい靴。
有名な物語に似た靴が登場したこともあり、呪宝の中でも有名。
物語に登場する靴を参考に、魔女が作り出した物であるという説が有力。
履いた者をより美しくする特殊な力があるが、同時に凄い早さで老化を進めるという。
履くだけで美しくなれる伝説の秘宝としてオークションに出されたことがあり、その際には美しさに憧れる者達が押し寄せたという。
履くことで悪影響があることを知らないのか、それとも悪影響を知りつつ、それでも尚手軽に美しさを得ようとするのか、それは私には分からない。
赤い靴
非常に精巧に作られた靴。
赤色だけでも目立つが、継ぎ目のない滑らかな光沢は人々の視線を集めること間違いない。
しかし、一度履いてしまうと足の皮膚と結合し、さらに履き続けると足の骨にまで結合し、完全に足と一体化してしまう。
さらに足と一体化した状態では足が勝手に動き出して、死ぬまで踊り続けることになる。
この状態になれば、無理矢理足を切り落とすか、疲弊しきって死ぬのを待つしかない。
手軽に視線を集められるということで、悪影響を知らない踊り子がこの呪宝に手を出してしまうことがしばしばある。
この靴の呪いによる悲劇を避けるために、踊り子は赤い靴を履いてはいけないというルールが定めている地域もあるらしい。
