
不和のダイヤ
手にした者を不和へ導くという巨大な宝石。
ここまで巨大な宝石は非常に珍しく、その希少性から非常に高い価値がついている。
一度これを目にしてしまうと、他の宝石など石ころにしか見えないと感じるほどだという。
しかし、その価値と知名度その者がこの呪宝の業。
価値ある物は、いかなる時も奪われるかもしれないという危うさを抱え、人々の精神を不安定にさせる。
この宝石を所持し続ける限り、奪われたくない者と奪いたい者の争いが繰り広げられ続けることになる。
呪術の類には関わっていないが、ある意味で呪われた宝である。
混沌のダイヤ
魔族の一族の間で大事にされていたという巨大な宝石。
魔族の王が死に際に自身の力を近くに遭った宝石に宿してできた代物だという。
触れた者の力を一時的に引き出す効果があり、戦に出る魔族の戦士たちはこの宝石を囲んで順に触れ、士気を高めたのだという。
魔族が使用しても害はないが、魔族とは体の構造が違う人間が使用すると、力を引き出す効果は得ることができるものの、同時に肉体に大きな負荷がかかる。
人間の手に渡ってから何度か実用されることはあったらしい。
上手く用法を考えれば、戦いを有利にする道具として使えるかもしれない。
