
夢の残骸
志半ばで死んだ少年の体内から見つかったという美しい結晶のような物体。
長年謎の物質として研究されていたが、賢者研究の末にこれを「少年の夢が、死の衝撃で結晶化した物」とした。
触れると頭の中に自分が幼いころ思い描いていたような夢の光景が浮かんでくる。
触れるだけでノスタルジーな感情に浸れるのは利点だが、同時に上の空になってしまい、現実との乖離も発生するため、長い間触れ過ぎると危険な状態に陥る可能性がある。
長らく魔術師たちが集う施設に置かれていたが「研究のため」と称して何者かが持ち出したまま見つかっていないという。