こちらの記事では当サイトで配布している「PSD形式のレイヤーファイル」を用いてオリジナルの表情差分を作る方法を解説します。
使用ソフト
まず前提として「PSD形式」のファイルを開くためのソフトが必要となります。
以下に私が知る限りの編集可能なソフトを記載していますので、皆様の使いやすいソフトを選んでください。
- Photoshop(有料)
画像編集ソフトと言えばこれです。
今回の編集を目的とした場合オーバースペック&少々お高いので表情差分を作りたいために新規購入するというのはあまりお勧めしません。


Adobe Photoshop|12か月版|Windows/Mac/iPad対応|オンラインコード版

- GIMP(無料)
Photoshop級の編集が可能なフリーソフトです。
若干操作に癖がありますが今回の用途であれば問題ないかと思います。

- FireAlpaca(無料)
フリーのペイントソフトです。
PSDファイルの編集が可能。
ペイント向けのソフトですので加筆にも向いています。

- CLIP STUDIO PAINT(有料※比較的安価)
ペイントソフトとして有名なソフトです。
有料とはなりますが、軽くてPhotoshopにも劣らない編集機能があるのが魅力です。
ペイントに特化しているソフトでもあるので加筆の際もすらすらと描けます。
(そもそも立ち絵自体CLIP STUDIO PAINTで制作していますのでその使いやすさは折り紙付きです)
解説
それでは本題の解説です。
画像が小さくて見えにくい場合は画像はクリックすると拡大表示されます。
1.キャンバスを開く
まずはお使いのソフトを開いてください。
今回は「CLIP STUDIO PAINT PRO」を使用して編集していきます。
PSDファイルの保存がまだの方はこちらのページでお好きなキャラのデータを保存してから以下に進んでください。
2.PSDファイルを読み込む
ソフトによって表示は変わるかもしれませんが、この画像の部分が「レイヤー」です。
「表情エフェクト」「眉」「目」「口」「ベース」と名前の付けられたフォルダが確認できます。
このレイヤーフォルダについて一つずつ紹介していきます。
※キャラクターによっては今回の「眼鏡」のように特殊なパーツが存在する場合がございます。
3.「ベース」レイヤーについて
「ベース」はいわゆる目や口などのパーツの「土台」となる部分です。
もっとわかりやすく言うと、顔パーツを除いた全身の事を指しています。
まずは画像のように「ベース」のレイヤーを非表示にして確認してみましょう。
クリスタの場合は「👁(目)」のマークをクリックすることでレイヤーの非表示を切り替えることができます。
ベースレイヤーを非表示にしたものがこちらです。
顔パーツが宙に浮いているというなかなかインパクトのある状態です。
ベースレイヤーと顔パーツのレイヤーが別々になっているということが分かればOKなので、確認した後はベースレイヤーを表示させておきましょう。
4.「目」レイヤーについて
キャラクターの目が表示されていない状態になりましたね。
注目していただきたいのが、目は非表示になっても「眉」や「口」が表示されているということです。
後に解説しますが、それぞれのレイヤーが分かれていることでそれぞれのパーツを切り替えてオリジナルの差分を作ることができるのです。
5.アクセサリー等のを表示/非表示を切り替える
今回のキャラクターには、他のキャラクターにはないレイヤー「眼鏡」が存在します。
私は立ち絵を制作する際に可能な限り、アクセサリーのオンオフを切り替えることができるようにしています。
眼鏡は目より手前の部分にあるということでこのレイヤーの位置になっていますが、キャラクターの背中から生えている「翼」などのアクセサリーであれば「ベース」レイヤーの下にこのような特殊パーツのレイヤーがある場合もあります。
それでは「眼鏡」レイヤーを非表示にして確認してみましょう。
6.「表情エフェクト」レイヤーについて
レイヤーウィンドウの最上部にある「表情エフェクト」と書かれている部分の「>」をクリックしてレイヤーフォルダを展開してみましょう。
展開すると様々な名前のレイヤーが非表示の状態で収められていたことが分かります。
お好きなエフェクトを表示させてみましょう。
「もやもやマーク」を表示させてみました。
お気づきの方もいるかもしれませんが、複数のエフェクトを同時に表示させることができます。
基本的に1つのレイヤーフォルダにつき1つのレイヤーを表示させるのがおすすめです。
データによってはデフォルトで表情エフェクトが組み込まれていない場合があったり、種類が違ったり、キャラクター固有のものがあったりします。
デフォルトのエフェクトに関しては下記のページから素材を保存することもできます。
7.「顔パーツ」レイヤーフォルダの展開について
前述しましたが、レイヤーフォルダ1つにつき1つのレイヤー(パーツ)を表示させることをお勧めします。
レイヤー名の左に「*」がついているレイヤーは「このフォルダ内でレイヤーはいずれか一つしか表示させてはいけない」ということを表しています。
複数表示させたからといってデータがクラッシュすることなどはありませんが、キャラクターに眉が複数あったり口が重なって表示されているのはあまり見ていて気持ちのいいものではありません。
勘のいい方なら既にお気づきかもしれませんが、上記の「表情エフェクト」「眉」「目」「口」のレイヤーをそれぞれ切り替えることで当サイトの配布ページなどでは配布していない表情の差分をご自身の手で作ることができます。
画力や高度な編集テクニックを必要とせずに自分だけの差分を作れるのがこの「レイヤーデータ」素材の最大の利点です。
次の項目からは実際にオリジナルの差分を作る手順をご紹介します。
8.オリジナルの表情差分を作る
次に眉を下がっているものに切り替えます。
画像のように本来は「下がり」というレイヤー名にしなければならないところを私のミスで「通常」だったり「レイヤー○○」という名前になってしまっている場合があります。
この場合でも表示には問題ありませんので、使いやすい名前に変更して使用していただければと思います。
画像形式についてはこちらの動画でも解説していますのでご興味のある方はご覧ください。
9.キャラクターをさらに自分流にカスタマイズする
「ファイル」メニュー内の「開く」を選んでしまうと、新規のキャンバスで画像を開いてしまうので間違わないようにしましょう。
Photoshopなどの他の編集ソフトであれば、ドラッグ&ドロップで画像を読み込むこともできます。
既存のパーツを編集する際は必ず「複製」か新たにレイヤーを作成してから行ってください。
デフォルトのレイヤーを書き換えたり削除してしまうと、元のパーツを入手するには再度立ち絵データをダウンロードしていただくことになります。
画像の「通常2」というレイヤーが複製されたものです。
このようにレイヤーデータがあればオリジナルの表情もレイヤーの切り替えや画像の読み込みなどの基礎的な操作だけで作ることができます。
このレイヤーデータの配布が皆さんの創作のお手伝いができればよいと思っています。
ペイントソフト CLIP STUDIO PAINT 無料体験版のダウンロード


